刀ミュキャストさんのマヤ暦考察 ~土方組の本差と脇差はダテじゃない~

花影ゆれる砥水も気が付けば凱旋公演ですね。残念ながらチケット戦争は全敗のため、初日の配信しかまだ観ていません。でも初演もすごく楽しませていただきました! ちなみに個人的MVPは大般若さんです。岡宮くんの鶴さんを初めて観たときと同じような衝撃が走りましたよ、あれはやばい(誉め言葉)。また期待の新人を発掘したね刀ミュくん!

 

 

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前回は当方の刀ミュ推しの原点沖田組だったのでわりかしテンションが振り切れておりましたが、今回からは多少おとなしくなりますのでご了承ください。

ただし、局所的に爆上がりする可能性はございますのでお察しください。

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本記事では、刀剣乱舞ONLINEにおける堀川国広ならびに和泉守兼定の修行の手紙の内容の一部を取り扱っております。該当部分は色を薄くしていますが、手紙の内容をご存じなく、かつネタバレ厳禁な方は閲覧にご注意くださいませ。

 

さて、時を遡ること2016年秋。幕末天狼傳初演で初めて小越くんの堀川国広が歌って踊っているのを観たとき、その頭ひとつどころか二つ三つ飛び出ている歌とダンスに鳥肌が立った人も多いのではないでしょうか。私もその一人です。

他の5人がヘタというわけではない。それでも並べば素人目にもそうとわかるくらいに伸びやかな歌声とキレッキレのダンス。後にテニミュの主人公役を500回以上演じた猛者だと知り納得しました、歴戦が過ぎる(当方、刀ミュで舞台にドハマりしたタイプなのでそれ以前のことはとんと知りませんでした、ご容赦ください)

対する兼さんは~……あ、あ、足なっげーーーー!!! そしてデカい!! 細い!! あと声とか、所作とか、これぞまさしく兼さん!!! ゲームでは立ち絵と限られたセリフしかないから本場の兼さんがどう動くとか我々は把握してないはずなのにこれは兼さんだとわかってしまうのほんとなんなの…!??

あと二人並んだときの身長差にありがとうございますと拝みました。

そんなだったので、むすはじで堀川くん役が小越くん→阪本奨悟くんにキャスト変更されたときはびっくりすると同時に、大丈夫だろうかっていう不安も少なからずあったんですね。まあむすはじ観た瞬間に不安なんて一片残さず吹き飛ばされましたが。こっちも後から阪本くんがテニミュのプリンス役をやっていたと知りましたが、堀川くん役は王子様経験が必修なのでしょうか。なんかすごくわかる。

 

さてゲームの土方組はというと、絵師さんが同じだし、髪の色目の色同じだし、お揃いで赤いピアスもしているし、内番を組ませると特殊会話が発生するし、セット扱いで大変よろしいですね!!(ニコ!)

Wikipedia脇差を検索すると「日本刀の打刀(うちがたな)の大小拵えの小刀(しょうとう)をいうことが多い」と載っています。実戦で使われていた時代のせいか、現在実装されている脇差の中で本差たる打刀を明確に定めているのって堀川くんだけなんですよね。刀帳での自己紹介や顕現セリフ、修行の手紙なんかでも「兼さんの助手(相棒)」ってはっきり認識してますし。対する兼さんのほうは堀川くんに対する言は実は無いのですが、兼さんにとってはわざわざ明言するまでもないごく当然のことと思えばそれはそれで味わい深く!!(ニコニコ!!) まあ実際のところは脇差堀川国広が真実「刀匠堀川国広が打った刀」かどうかは史実的に疑わしい部分が多く、修行の手紙でも「土方歳三が使っていたという伝承だけが僕という付喪神を形作っている(ゲーム内ネタバレになるため字を薄くしています)と本刃が認識しているし、兼さんも兼さんで「土方歳三が実際に佩いた和泉守兼定」の刀身は現存していても刀剣男士としては「十一代目や十二代目の兼定が打った刀に宿るものが土方歳三という元の主を共通項にして合わさることで今の形になってる(ゲーム内ネタバレになるため字を薄くしています)と修行の手紙で言ってますし、元の主が土方歳三という根っこの部分は共通していても、付喪神としての成り立ちは全く異なっているんですよね。逆に言えば、元の主が土方歳三という部分(伝承)だけが二人を結ぶ唯一にして絶対的な強固を持つ絆でもあり。

打刀と脇差の二刀開眼が初めて実装されたときは滾りましたね審神者諸君!(ニコニコニコ!!!)

 

さて前置きが結構長くなりましたが。

では刀ミュにおける土方組の演者さん3人分のKINを並べてみますね。

 

和泉守兼定役:有澤樟太郎(敬称略)

1995.9.28生

K158 音2

顕在:白い鏡(補完:黄色い星、自然:赤い龍、神秘:青い夜

潜在:赤い地球(補完:青い手、自然:白い風、神秘:黄色い種)

 

堀川国広役:小越勇輝(敬称略) ※幕末天狼傳初演、真剣乱舞祭2016、厳島神社

1994.4.8生

K140(柱) 音10 ★

顕在:黄色い太陽(補完:白い犬、自然:青い嵐、神秘:赤い龍

潜在:青い猿(補完:赤い龍、自然:黄色い星、神秘:白い犬)

 

堀川国広役:阪本奨悟(敬称略) ※むすはじ以降

1993.6.13生

K101 音10

顕在:赤い龍(補完:青い猿、自然:白い鏡、神秘黄色い太

潜在:黄色い人(補完:白い風、自然:青い手、神秘:赤い月

 

これらを表にまとめると↓になるんですが・・・

待って。待って待って。

なんで1/13の確率とはいえ堀川くん役がどちらも音10なの

しかも音10ってね、プロデューサーなんですのよ。自分の能力よりも誰かの能力を発揮させ、成長させることが得意な縁の下の力持ち的な存在で、チームの中の調整役でもあるんだよ。それなんて堀川くん????

(ちなみに、青江たゃの荒木さんも物吉くんの横田くんも肥前くんの石川くんも音10ではないんですよね。新選組の刀という個性つよつよ集団の中で兼さんだけでなく他のメンバーも陰日向で支え続けた堀川くんに、これ以上に似合う音はないってくらい合ってますね・・・)

で、有澤兼さんの音2とW堀川くんの音10は協和関係でもあるんですよねえ。音2、6、10のグループは「テーマや挑戦で結束する」んですよ。ただしずっと同じやり方だと飽きるから、新しいやり方を試させたり、新しいテーマを決めたりすると良いです。幕末天狼傳は初演と再演で大まかな流れは同じでも表現方法をかなり変えてきましたが、こっちの方面から見てもあれは正解だったと思っています。もっと言うなら幕末天狼傳は初演と再演合わせてひとつの物語とも思ってます。双子星のお話。

では、このお三方の関係性がある部分をまとめてみると・・・↓

うーん、一部ちょっとごちゃごちゃになってしまいましたので、わかりやすく箇条書きにしますね。

①音響2と10の協和関係(↑で説明済み)

②有澤兼さんと小越堀川くんは刻印同士の組み合わせは当てはまらないけれど、顕在・潜在で赤白青黄の4色が揃っている

特定の刻印でなくても赤と青・白と黄の組み合わせは補完関係になるので(特定の刻印は特に強い)、白赤・黄青で分かれているこのお二人は特定の刻印ほどではないけれどお互いに足りないところを補いあえると読めます。幕末天狼傳初演当時、既に演劇ベテランの小越堀川くんがまだまだ伸びしろ途中、というよりミュージカル初挑戦だった有澤兼さんの足りないところを補っていたんだなあ。でもおんぶにだっこだけでなく、小越堀川くんも有澤兼さんに何かしら学ぶところがあったんだろうなあ(個人の感想です)(…あれ、当時は気づかなかったけど、この時の有澤兼さんってもしや期待の新人枠だった…? 岡宮鶴さんとほぼ同じ立場だったのか…!?)

③有澤兼さんの顕在・白鏡と阪本堀川くんの顕在・赤龍が自然関係

自然関係は考え方や感覚がよく似ているので、一緒にいて心地よい関係性。横並びの関係なので反発しにくく、対立的関係にもなりにくく、気を遣わなくて良いという特徴があるのですが・・・まんま土方組ですねコレ(幕末天狼傳で安定の新選組への侵入に反対した清光、元より虎徹の真作贋作で長曾祢さんに複雑な思いを抱いていた蜂須賀を思い出しつつ。むすはじは堀川くんの兼さんを思うがゆえの暴走ですし…)

④W堀川くんが同じ音響・刻印で補完・神秘の関係性がある

→小越くんから阪本くんにバトンタッチしているわけですが、ここの二人も決して悪いわけじゃないんですよね。音響が同じだから感覚的に当然似ているところもあるでしょうし、刻印は補完関係もあるから足りない部分を補いあえるし、神秘もあるから仮に反発する部分があっても惹かれあう(認め合える)部分も存在するという。いやもう同一人物を演じるのにこれ以上相応しい相手がいるの?っていう。

んで、ですね。対有澤兼さん相手だと、幕末天狼傳初演~真剣乱舞祭2016までは小越堀川くんが有澤兼さん(だけでなくおそらく他のメンバーも含め)の未熟だった部分、足りない部分をその圧倒的経験値とパワーで支え、導いてきたけど、有澤兼さん(や他のメンバーも)が成長したのを機に「これからは導き支えるよりも隣に寄り添って一緒に成長していこうね!」って阪本堀川くんにハイタッチしたような図が浮かんでしまって。。いや実際にはいろんな事情が絡んでいるんでしょうけど、こっちの方面から観ると裏側ではそういったことも起こっていたのかなあなーんて妄想するには充分すぎる余地があるといいますか…。

これがリアルで起きている刀ミュほんとなんなの(口癖)。

 

 

 

和泉守兼定役:有澤樟太郎(敬称略)

1995.9.28生

K158 音2

顕在:白い鏡(補完:黄色い星、自然:赤い龍、神秘:青い夜

潜在:赤い地球(補完:青い手、自然:白い風、神秘:黄色い種

<ざっくり鑑定>

音2はチャレンジャーの気質を持つので、とにかく挑戦し続けることが開運に繋がってきます。やってみたいこと、やりたかったこと、巡り合わせで舞い込んできたもの、とにかく興味の惹かれた分野や縁ができた分野には積極的に挑戦し、関わっていくことで本人も予想外な部分が伸びるのではないでしょうか。逆に、受け身や守りはNG。ひとりでもいいですが、お互いに切磋琢磨できるようなライバルがいると成長が顕著に現れます。また、音2は数字の性質もあって「分ける」ことが得意ですが、何でも白黒ふたつに分けたがるのではなく、グレーの部分もあると気付けばまた違った世界が見えてきそうですね。

白い鏡は自立心、独立心が非常に強い刻印。…うん、有澤兼さんが早々に小越堀川くんから離れた理由の一端を垣間見たぞ。。ただ、白い鏡は自分を追い込まないと本来の実力を発揮しない(できない)悪癖があるので、大事なときは覚悟を決めて、背水の陣の心がけで挑むことで勝利を掴むでしょう。マイナス面が出ると毒舌で皮肉っぽい言い方が出やすくなるのも特徴なんですが、うーん兼さんとしての違和感/zero。

赤い地球は沖田組のふたりと共通する刻印ですね。これで三人目、リズムと相性のいい刻印だからミュージカル系の役者には多いのかな? と思いきや、実は赤い地球の刻印を持っているのは「花影ゆれる砥水」までの刀剣男士キャストさん総勢47名(キャスト変更を含まなければ45名)では沖田組のふたりと兼さん、あと明石役の仲田くんの4人しかいないんですよ。つまり4人中3人が揃ってる天狼傳のほうが異常。…まあ。流司くんと鳥ちゃんさんの沖田組が持ってて、小越堀川くんは持ってなくとも圧倒的経験値を持つベテランなんだから、同じ舞台に立つ兼さん役の子も持ってたほうが安牌だわな…(どの視点の感想か)。

 

 

堀川国広役:小越勇輝(敬称略) ※幕末天狼傳初演、真剣乱舞祭2016、厳島神社

1994.4.8生

K140(柱) 音10 ★

顕在:黄色い太陽(補完:白い犬、自然:青い嵐、神秘:赤い龍

潜在:青い猿(補完:赤い龍、自然:黄色い星、神秘:白い犬)

<ざっくり鑑定>

ひえ。巡り合わせによってはハイレベルでマルチな活躍をするやつだこれ。

まずK140についている「柱」について軽く説明すると、マヤ暦の鑑定で用いるツールにツォルキン表というものがありまして。これは名前の通りキン表、つまりKINの一覧表となります。縦列が20の刻印、横列が13の音響になるのですが、このツォルキン表の中心、真ん中の列であるKIN120~KIN140は「神秘の柱」と呼ばれ、この「柱」の期間に生まれた人=KINを持つ人は良くも悪くも生まれつきの運気が強い傾向があります。ただし、そのエネルギーをうまく使いこなせるかは本人のやる気や努力だけでなく、周囲の環境も大いに関わってきます。本人が周囲よりも突出した才能や特技を持っていても、周囲が理解しなかったり潰すような真似をしてしまえば全く意味がないですからね。。

で、顕在の黄色い太陽ですが20の刻印のなかでは最も物心に恵まれやすいという特徴を持っています。あと太陽なので雲で光が遮られるのが苦手、つまり陰に隠れるのが似合わない。裏方よりも表に出て活躍する人が多いですね。小越くんは3歳で舞台デビューしているそうで、さもありなん。

潜在の青い猿はとにかく個性的な刻印。人と同じことをするのを嫌い、人と違うところに楽しみの観点を見出しやすく、楽しくなければ長続きしない。人を喜ばせることに歓心があるのでコミュニケーション能力も高く、真面目そうに見えてもユニークな個性を持っています。ただし青い猿は個性が強すぎるがゆえに、環境によっては出る杭打たれる、みたいな状況になる場合もあります。

なのでまあ、小越くんにとって舞台俳優ってのは天職なんじゃないかなあ。青い猿持ちの子が20年以上も同じ仕事を続けられているってことは、そのお仕事が本当に楽しくて、大好きだからに相違ないんですよ。しかも調整役の音10持ちだから同じ作品で組む人たちをうまく取りまとめることもできるでしょうし、周囲への影響力がある極性キン(★)もついているので、業界でもそれなりに重宝されているはず。芸能業界をあまり知らないので断定できないのは勘弁してください。でも舞台だけでなく連ドラにも出演されているし、そうそう外れてはいないんじゃないかと。黄色い太陽青い猿も、周囲への感謝の気持ちが開運に繋がる刻印なので、現在の状況を当たり前と思わず、感謝を忘れないことで更なる活躍へ繋がる道が現れそうですね。

 

 

堀川国広役:阪本奨悟(敬称略) ※むすはじ以降

1993.6.13生

K101 音10

顕在:赤い龍(補完:青い猿、自然:白い鏡、神秘黄色い太

潜在:黄色い人(補完:白い風、自然:青い手、神秘:赤い月

<ざっくり鑑定>

シンガーソングライターとしても活躍する阪本くんですが、私ね、この子はいずれ自分で事務所なり訓練所なり立ち上げて、後進を指導・育成する立場に回るんじゃないかと思うんですよ。というのも、まず赤い龍という創業とか立ち上げとか起業など何かしらのスタートアップに関わると良い影響を及ぼしやすい刻印に加えて、道を究める特性を持つ黄色い人も持っている。この黄色い人はとにかくゴーイングマイウェイの気質が強くて、型にはまらない自由人なのでサラリーマン的な生き方を苦手とする人が多く、自分で起業して新しいビジネスを始めるとか、自由な発想を活かせる自由業に就くとか、自分で道を切り拓いていくタイプ。なので現在の舞台俳優だったり、自分で作詞作曲もするシンガーソングライターっていう肩書が本当に似合っていますね。それに加えて、音響が人の能力を見つけて伸ばすことができる音10なので、誰かの眠っている技能を発掘して育てる方向に進んでもおかしくないというか。

いつか刀ミュのクレジットに「歌唱指導:阪本奨悟」とか載ってたら、なんというか、とても興奮しますね(笑)

 

 

さて、次の考察ですが。

沖田組、土方組と続いたらもう彼らしかいないでしょう、そう、虎徹です。天狼傳のふたりだけでなく浦島くんさんも含めて書いていこうと思いますが、ここもシンクロ率がとんでもなく…いえ、それを言うなら刀剣男士キャストほぼ全員なんですが…。

ところで前回からこの記事を書いている間に刀ミュのキャスト選考はほぼオーディションだという知見を得ました。オーディションも時の運やタイミングが非常に重要かと思われるのですが、それにも関わらず毎回毎回これだけぴったりな俳優さんを掴んでくる刀ミュくん、キャストさんみんな選ばれているんだなあ、とひしひし感じます。そんな作品に出会えたことを感謝しつつ、今回はこの辺で了ということで。